免疫抑制剤の相互作用

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グラセプター・プログラフ・ネオーラル

    これらの薬剤は主にCYP3A4という酵素で主に代謝されます。もともと治療域(薬の効果がでる濃度から副作用がでるまでの範囲)が狭い薬剤なので、相互作用が問題になります。


相互作用が起きるしくみ

 グレープフルーツなどに含まれる「フラノクマリン類」という物質はCYP3A4の作用を妨害します。したがって、「フラノクマリン類」を摂取すると、通常より免疫抑制剤が多く吸収されて、血中濃度が通常より上昇してしまいます。


相互作用はどれくらい続くか?

 摂取したもの、量、個人差によりますが、数日から1週間続くこともあるようです。

摂取と内服の前後関係は?

 グレープフルーツなどを摂取するより前に内服した薬剤はすでに小腸を通過しているので影響は小さいです。


参考までに、もっともCYP3A4への影響が強いベルガモチンと類似物質のDHBの構造式

ベルガモチン

6’,7’-ジヒドロキシベルガモチン(DHB)

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