さて、ピタゴラスの定理から円錐の稜線の長さは y2 = 252 + 68.752 となるので、

y = 73となりました。また、円錐の仮想部分の稜線の長さは相似から、73:25=z:16なのでz = 46.72となります。

 円錐の底面の円周の長さは、 2πrなので 2 x 25 x π = 157 となります。

 円錐の側面を展開すると、稜線を半径とする円になるので、その半径は73となります。よってその円の円周は 73 x 2 x π = 459 です。

 したがって、円錐の側面を展開したときの角度は、157 ÷ 459 x 360 = 123°となります。

 
 

 心柱は実際は長さ375mで、ちょうど第1展望台の天井のレベルで終了のようですが、購入したアクリル棒が右の写真の通りまだ余っていたので、第1展望台より上の部分の安定のために残しておくことにしました。ちょうど高さが鉄骨の最上部が495mですが、アクリル棒の長さが1mで、500m相当なので、アンテナを安定して取り付けるのにちょうどよさそうですので。

 まず、地面の作成。発泡スチロール箱のままではなんだか味気ないので、青と黒の画用紙を細かく切って、木工用ボンドで貼り付けました。

 アンテナは、よくみると6本くらいの鉄骨がならんでおり、その周りにアンテナが各種取り付けられているようです。

 時間もないので、4本を正方形になるように並べることとしました。4本の3mm棒に4箇所あなをあけて、針金を通して正方形になるようにアロンアルファで固定しました。さらにこの中央に5mmの棒を通して針金とグルーガンで固定。この5mmの棒は正方形にした鉄骨より数cm下に飛び出るようにしました。棒の先に薄い段ボールを巻き付けてクッションとし、ちょうど本体のアクリル棒の中に挿入できるようにして巻き付けた段ボールが抵抗となってほどよいフィットとしました。これで取り付け取り外しが容易で外れにくくなりました。4本の柱は幅1cmとしたので、ちょうどアクリル棒の断端の上に乗っかります。

 この鉄骨の長さは634-495=139mで27.8cmとしました。

 てっぺんの制震装置、したのアンテナ達は厚紙を丸めたりして作りました。

 

 一方こちらは第2展望台。第1展望台と同じ方法で作図をして、銀色のマジックで塗装。

 第1展望台より上の鉄骨は、本物は第1展望台より下の鉄骨から連続しているが、この模型では別々で作成した。第1展望台の天井から上を取り外し可能とするため、第1展望台の天井に穴をあけて、鉄骨となる木の棒を通した。ここは全部で12本で、第1展望台より下の24本から半分に減る。形はずっと正円。375mから495mの120m区間なので、24cm。水平鉄骨は375-465までは10m(2cm)ごと、465-495は5m(1cm)ごと。

第1展望台の天井

 第1展望台より上の部分も中塔があるようで、実際の構造や寸法などの情報がネットでは得られなかったので、写真での見た目で決めました。第2展望台の上下で中塔の太さが違うようなので、写真のごとく、第2展望台までは太さ3cm程度、第2展望台より上は2.5cm程度としました。3cmの太さだと、円周が9.4cmくらいですが、それを正12角形にするので9.4÷12=0.785となるので1辺0.75cmの12角形とすることにしました。よって幅9cm+のりしろ、高さ18cmをアクリル板から切り取り、以前と同じように切れ目を入れて折り曲げて作成しました。第2展望台より上の2.5cmの方は、円周が7.8cmくらいで、12で割ると0.65となりますのでやや1辺0.6cmの正12角形としました。よって幅7.2cm+のりしろ、高さ6cmとしました。

 24cmの内塔の方は、アクリル棒の通る穴をあけた床を作り、第1展望台までの中塔のてっぺんに乗っかるようにしました。一方、6cmの方は、右写真で示した、鉄骨を固定する天井の方(495m部)の段ボールを一度はずして、鉄骨を刺す穴の外側で正円にカットし、その内側にグルーガンでのり付けしました。


 さらに、床と天井を装着して組み立てた第2展望台を所定の高さ(床が440mとなるように)差し込んでグルーガンで固定しました。


 そして先の495m部の段ボールに長さ6cmの中塔を取り付けたものを再度てっぺんにとりつけ、アロンアルファで固定しました。

 

495m点

 つぎに、第1展望台の天井の上、10mの高さの壁が鉄骨をとりまいているので、これは厚紙を塗装して巻き付けて表現。


 また、てっぺんの上には白い厚紙をグルーガンでさらにはりつけて、キレイにしました。

 最後に、第2展望台のまわりの空中回廊を造りました。本物は半円型なのでたくさんの半円をつなげて曲線をつくるつもりでしたが、時間がないので天井、床、側面の3枚のアクリル板をグルーガンで接着して、簡易的に作りました。(写真画質不良)

 展望台達、アンテナを組み上げて本体の姿ができあがりました。

 そして、高さが分かった方がおもしろいので、高さ表示のための棒を一本たてました。そこに紙で50mごとの案内をとりつけました。ぐらぐらするので、495m点で針金でひっかけておきました。

 一番下は、ベニヤ板です。発泡スチロール箱の底にアロンアルファをぬり、ベニヤ板に接着。さらに補強のために一周グルーガンで固着して土台の発泡スチロール箱ごとベニヤ板に固定されました。これでキャスターに乗っけて持ち運びが可能です。

 説明書きのボードをスカイツリーの後ろ側のベニヤ板に取り付け。

1) 世界一の自立式電波塔

  第2位は広州塔(中国)

  第3位はCNタワー(カナダ)

2) スカイツリーの役割

  東京でテレビなどの電波をとどけるため

3) 建造物としては2位

  一位 ブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦)

などを説明

 このあと、夜を徹して、斜めの鉄骨取り付け作業が行われた・・・

 最終の完成版は写真をとらずに、そのまま学校へ持参。

 完成版の写真は、学校からモノが帰ってくるのをお待ちを。

 最後に作業工程や制震の仕組みなどはノートに記載してこれも一緒に学校へ。